ここでいう amd とは CPU で有名な会社 Advanced
Micro Devices, Inc の事ではなくて、
4.4BSD Automounter Tool Suite
に含まれる Auto Mount Daemon の事です。ひょっとすると
Automounter Tool Suite 全体の事を指しているのかも知れません。
名前から想像できるように、指定された disk システムを
必要になった際にマウントし、不必要になればアンマウントしてくれる機構です。
自分で使ったことはないのですが、
Sunでいうところの automount
と
おんなじかも知れません。
fstab
を書き直すのを
面倒だと思ったことはありませんか?df
してしまい、プロンプトが
帰ってこなくて悲しい覚えをした覚えはありませんか?どれか一つでも該当した、あ・な・た、きっと amd をいれると 幸せになると思いますよ。:-)
基本的に amd は、NFS をベースに考えられているようなので、 kernel が NFS をサポートしていることが必要です。 (多分 NFS client なら動くんじゃないかなとは思うんですが、未確認です。) そこで、自分の使っている kernel の configuration file に 次の行が含まれているかどうかを確認して下さい。
file-system NFS # Network File System client options NFSSERVER # Network File System server
ちなみに、NetBSD/i386 の GENERIC には両方とも入っています。
/etc/rc.conf
amd=NO
の行を YES
に変えましょう。
あ、それから amd_dir で指定されている directory が実際にあるのか
どうか確認し、なければ作りましょう。/etc/amd/master, /etc/amd/xxx
(/etc/amd/home)
# $Tera: home,v 1.9 2000/02/03 02:47:45 tacha Exp $ /defaults opts:=nosuid,soft,resvport;type:=nfs tacha -type:=link host==tera;fs:=/var/users/tacha || - rhost:=tera;rfs:=/var/users;sublink:=tacha ogaito -type:=link host==physics;fs:=/var/users/ogaito || - rhost:=physics;rfs:=/var/users;sublink:=ogaitoこのマップを /etc/amd/master に
/home /etc/amd/home
と書いて
使うと、 /home/tacha や /home/ogaito にアクセスすれば、
amd が必要ならば remote disk をマウントして、symbolic link を
張り、準備をしてくれるので一般ユーザは各ユーザの home directory が
どこにあるかは一切気にする必要がありません。なお、このマップは
tera でも physics でも使えます。
(/etc/amd/media)
/media /etc/amd/media
と
追加します。
# $Tera: media,v 1.4 2000/09/14 11:32:13 tacha Exp $ fd type:=pcfs;dev:=/dev/fd0a cdrom type:=cdfs;dev:=/dev/cd0a;opts:=rdonly cf type:=pcfs;dev:=/dev/wd1e hdd type:=pcfs;dev:=/dev/wd0hこうしておくと /media/fd, /media/cdrom, /media/cf, /media/hdd に アクセスすると自動的に amd が対応するデバイスをマウントしてくれます。 アクセスがなくなったあと、適当な時間が経過すればアンマウントされます。 明示的にunmount するには
[tamp]~% /usr/sbin/amq -u /media/fd
ただし、cdrom の場合は mount している間は eject 出来ませんが、 i386 での fd や compact flash の場合は無理やり eject 出来てしまうので、 書き込んだ場合には特に気をつける必要があります。
上では /etc/rc を変更しなくてもいいような方法をあげましたが、
ドキュメントによると amd.conf
という
ファイルにすべてを書いてしまうこともできるようです。そのファイルの
書式はこんなふうになっています。
# $Tera: amd.conf,v 1.5 1999/04/20 11:03:08 tacha Exp $ # AMD configuration file # GLOBAL OPTIONS SECTION [ global ] print_pid = yes auto_dir = /amd log_file = syslog log_options = error,noinfo,nostats selectors_on_default = yes os = netbsd map_type = file search_path = /etc/amd fully_qualified_hosts = no # DEFINE AN AMD MOUNT POINT [ /home ] map_name = amd.home [ /media ] map_name = amd.media