Lesson 7-1


   

関数

よく使う関数

エクセルにはさまざまな関数が用意されている。 Lesson 2-3で学習した合計を求めるアイコンΣも SUMという関数の一つである。 同様に Exercise 2 で用いても良いこととした平均も AVERAGEという関数である。

Lesson 4-2で、いくつかの関数を取り扱ったが、 その他にもさまざまな便利な関数が用意されているので、Lesson 7 では、 このような関数の取り扱いについて学習する。

まず、Lesson 7-1 では、関数の使い方について復習する。


作業
関数を実際に利用してみる

このファイルの「成績データ」シートは、ある講義に対する学生の出席状況と小テストの成績データである。 次に示す手順にしたがって、得点を算出し、最高点、最低点、平均点を求める。 なお、日付欄の 1 は出席を、0 は欠席を示すものとする。

  1. 7日目と試験の間に「出席回数」列を作成し、各人の出席回数を計算せよ。 ただし、先頭一人分のみ入力し、オートフィルを用いて完成させること

  2. 試験の右に「得点」列を作成し、1回の出席を10点、試験の点数の6倍を得点として計算せよ。 表の完成にはオートフィルを用いること

  3. 成績データの上部に用意した、生徒数、最高点、最低点、平均点を求める。 それぞれ、counta, max, min, average 関数を用いる。

        生徒数 最高点 最低点 平均点  
                 
                 
学生番号 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目  試験 
0831001 0 1 1 1 1 1 1 5
0831002 0 1 1 1 1 1 1 5

エクセルで関数を入力するには、入力するセルをアクティブにした後、数式バーの左横のfxアイコンをクリックする。 また、「数式」のタブに含まれる「関数の挿入」や、「ホーム」タブの「編集」サブメニューに含まれる「Σ」アイコンの右側の「▼」をクリックし、「その他の関数」を選択してもよい。

表示される「関数の挿入」ウィンドウで、関数の種類を選択する。 関数の分類を展開し、選択するとその分類に属する関数が下部に表示される。 そこで、「関数名」を選択することで、簡単な説明も表示される。

目的の関数について、どの分類に属するか判らない場合は、「すべて表示」の中から辛抱強く探しても良いが、 関数の検索欄に適切な語句をいれて検索することで、分類欄に「候補」という項目ができるので比較的簡単に絞りこむことができる。

目的の関数が決まれば、関数名をダブルクリックするか、選択後「OK」をクリックすることで、関数の引数の入力画面へと変化する。

その際、数式バーには、入力中の数式が表示される。 慣れてきた場合は、関数をキーボードを用いて入力することも可能である。

エクセルが、範囲を推察できる場合はすでに引数が入っている場合もある。 範囲が間違っている場合や、何も入っていない場合は を クリックすることにより、一時的に入力ウィンドウを隠すことができ、 マウスによる領域選択を行うことが可能になる。

内容が確定すれば、Enterを押すか、OK をクリックする。

成績分布の表示

複数の返り値を持つ関数の利用

関数 FREQUENCY は、分類を行うデータ群(データ配列)と、 区切りとして用いる複数の値(区間配列)を引数に取り、 それぞれの区切り値を最大とする区間に含まれるデータの個数を配列として返す。 そのため、関数の結果は単一セルではなく、複数のセルにまたがることになる。 このような関数を呼び出す場合には、関数の呼び出し方法が上記で述べたものと少し異なり、 次のようにする必要がある。

  1. 結果が代入されるセル全体を選択した後、関数の挿入を実行する
  2. 上記の関数と同様の方法で、引数を適切に設定する
  3. Ctrl+Shift+Enterで、確定作業を行う

なお、得られた度数分布値それぞれのセルを削除することはできないため、 結果を削除するには「結果が含まれるセルすべて」を選択した後に行う必要がある。

練習

平均点を関数 AVERAGE を用いずに求め、結果が一致することを確認せよ。


   
$Id: L7-1.html,v 1.3 2008/12/08 17:59:39 tacha Exp $
u-aoyama at fpu.ac.jp & ogaito at fpu.ac.jp