Lesson 5-1 で用いた成績表を用いて、得点を元に成績評価を行うことを考える。
出席欄を非表示にする。
非表示とする列を選んで右クリック→非表示
得点列の右側に評価列を作成し、得点が 60点未満を不合格、60点以上を合格とする。
IF(論理) 関数を用いる
条件付き書式をもちいて、不合格者の評価欄の背景を赤とせよ。
試験の点数が3点以下の人数及び、そのグループの平均点を求める。
COUNTIF(統計), SUMIF(数学/三角) 関数を用いる
合格、不合格別の人数を求める。 合格の人数を求めた後、コピーで不合格の人数が求まるように参照方法について注意せよ
IF 関数は、条件を与え、その条件が成立する場合としない場合とで結果を変えることができる関数である。
上で示した図は、「セル L8 の内容が60未満である」という条件を与え、 成立する場合は「不合格」という文字列を、 成立しない場合は「合格」という文字列を表示するように指定している。 "" で括ることで文字列を表している
条件欄に書かれている「論理式」とは、論理値(真または偽)を返す式である。 式「L8 < 60」は、その結果が真あるいは偽の2値しか有り得ないので論理値である。 数値が代入された場合、0 ならば「偽」として、それ以外は「真」として取り扱われる。 利用可能な論理式としては次のようなものがある。なお、a や b には 数字(例: 5)、セル番地(例: C3)、数式(例: 5*C4+1)、文字列(例: "合格")などが対応する。
論理式 | 意味 |
---|---|
a = b | a と b が等しい |
a <> b | a と b が等しくない |
a > b | a が b より大きい |
a >= b | a が b 以上 |
a < b | a が b 未満 |
a <= b | a が b 以下 |
考慮すべき条件が複数となった場合は、論理関数を用いる。 エクセルがサポートしている論理関数には次のようなものがある。
AND(条件1, 条件2,....)
FALSE()
NOT (条件)
OR(条件1, 条件2,....)
TRUE()
セルの内容に基づいて、書式を変更することによって結果の視認性を向上させることができる。 そのためには「ホーム」タブ「スタイル」サブメニューの中の「条件付き書式」を用いる。 条件付き書式の中にはを呼び出すと次のようなウィンドウが表示される。
ここでは、「不合格の場合に背景を赤」ということであるから、 「セルの強調表示ルール」から「文字列」を選択しルール設定を行う。
条件を指定した後、書式をクリックすることにより条件に合致する場合の書式を選択することができる。 好みの書式がない場合は、「ユーザ設定の書式」を選択する。
引続き同じセルに条件つき書式を設定することで、複数の条件を指定することも可能である。
ある特定の条件に合致したセルの数を数えたり、そのセルの中身の合計を求めたりするための関数である。
XXXIFという名称が与えられている。
COUNTIF
は「検索条件」にあてはまる「範囲」セルの数を数える関数である。
SUMIF
は「検索条件」に当てはまる「範囲」を探し、対応する「合計範囲」のセルの数値の合計を求める。
「合計範囲」が指定されなかった場合は、「範囲」が用いられる。
したがって、試験が3点以下の学生の合計点数を求めるためには、検索条件に <=3
を、
範囲には試験列を、合計範囲に、得点列を指定する。
合格と不合格のような2値ではなく、A,B,C,D のようにより多くの場合わけを必要とする場合は、IF 関数を組み合わせることで対応する。 たとえば、80点以上を A, 70点以上80点未満を B, 60点以上70点未満を C, 60点未満を D という4段階評価を行う場合は、 3重の IF 関数を用いることとなる。
実際にエクセルで上記の式をいれる場合は、「偽の場合」の入力時に名前ボックス欄やその右にある▼をクリックすることで内側の関数を入力する。 関数呼び出しパレットの表示や数式バーを良く確認して、どの関数に対する入力を行っているのか確認すること
評価を A, B, C, D の4段階とし、各評価ごとの人数を求めよ。
D 評価の評価欄の背景を赤、A 評価の評価欄の背景を水色とするように条件付き書式を設定せよ。