11日目 最終日

12-13日目

目標

課題


課題25

実践課題(家計簿管理)

手引き資料に従って家計簿シートを作成しなさい。


条件付きの計算

「分析表」シートでは、費目別の合計を求める必要がある。 このように、ある条件を満たすものだけを対象としたデータ処理を行う関数として、 関数分類「データベース」に含まれるDAVERAGE, DSUM等が用意されている。

条件の設定方法は課題21で行った、フィルタオプションでの条件設定と同じである。

DSUMを起動すると、入力画面として次のようなものが表示される。

「Database」欄に、計算を行いたい表全体を、「フィールド」欄に、計算を行いたい列を、 「Criteria」欄には、条件が設定されている領域を指定する。 上の例では「シート 1月の A20:G200」のうち「金額」欄を、「F19:F20」で指定された条件に合うものだけを合計する事になる。


マクロ

マクロとは(繰り返し行う)複雑な処理や煩雑な処理の操作を記録/記述し、自動的に実行する機能のことを言う。

エクセルでは、実際に処理を行って登録する「キーマクロ」と、 VBA(Visual Basic for Application)を用いて記述するマクロがあるが、情報処理A では「キーマクロ」のみを対象とする。

注意

マクロでは、様々な処理を(意図しなくても)実行することができるため、エクセルはマクロを含んだファイルを開く際に 次のような警告を表示する。

macro warning

これは、悪意を持った作製者が作成したマクロによるコンピュータの被害を防ぐ(マクロウィルスに感染する)のを 防ぐためである。 したがって、自分で作成したファイルや、内容が判っているものの場合にのみ 「マクロを有効にする(E)」を選択するようにすること。 特に、作製者のはっきりしないファイルや、メール等で送られてきたファイルを開く際には、安全であることを確認するまでは 「マクロを無効にする(D)」を選択するべきである。


マクロの作成

  1. 記録する操作内容の確認
    キーマクロを登録する際にはすべての作業内容が記録される。 間違った操作をした場合、その内容も登録されるため、やり直すか記録の修正作業が必要となる。 複雑な操作の場合には修正も複雑になるので、マクロを記録する前に処理の手順を再確認しておく方が良い。
     
  2. マクロ記録の準備
    キーマクロを登録するには、「ツール」→「マクロ」→「新しいマクロの記録」を選択すると 「マクロの記録」ウィンドウが開く。 あとから参照する際に分かりやすくするためには、「マクロ名」に適切な名前を設定したほうが良い。
    macro record dialog

     
  3. マクロ記録
    「OK」をクリックした後、実際に記録する内容を操作する。 操作している間は、macro recorderが表示されており、 操作が終了したら「■」を押して、マクロの記録を終了する。
     
  4. マクロの実行
    「ツール」→「マクロ」→「マクロ」を選択すると登録されているマクロ一覧が表示されるので、 実行するマクロを選択して「実行」をクリックするとマクロが実行される。
    なお、マクロで行った操作は元に戻せないため、実行内容が間違っていた場合、元に戻すことはできない。 マクロの実行結果が、意図しない内容となった場合は、保存しないでファイルを閉じ、再び開くしかない。

フォームボタン

「フォームボタン」を利用すると、作成したマクロを簡単に実行することが可能となる。 フォームボタンを作成するには「表示」→「ツールバー」から「フォームツールバー」を 表示するように設定する。

フォームボタンをクリックして選択し、ボタンを設置したい場所をクリックすると ボタンが作成され、そのボタンが押された際に実行するマクロを選択する画面が表示されるので、実行したいマクロを選択して「OK」を押す。


tacha@tack.fukui-med.ac.jp
$Id: 12.html,v 1.2 2003/08/01 09:18:35 tacha Exp $