Lesson 2-5



 

表作成

2-5 セル参照

作業
2007年度下半期地域別売上高(単位:百万円)
  東北 関東 中部 近畿 九州 合計
10月 840 2,030 1,480 1,640 1,210 7,200
11月 870 1,650 1,050 1,220 710 5,500
12月 520 1,290 920 980 690 4,400
1月 1,510 2,300 1,760 1,820 1,610 9,000
2月 550 1,150 980 820 700 4,200
3月 1,010 1,480 910 1,020 880 5,300
売上実績 5,300 9,900 7,100 8,000 6,000 35,600
売上目標 5,000 10,000 7,000 8,000 6,000 36,000
差額 300 -100 100 -500 -200 -400
達成率 1.06 0.99 1.01 0.94 0.97 0.99
社内割合 15%          

通常の「セル参照」は、セルの内容を他のセルにコピーした場合に、 参照元がセル位置からの相対的な番地に基づいて変換される。 Lesson 2-4で学習したオートフィルの際に 展開された各セルの内容を数式バーで確認すると、合計列の SUM 関数の中身は数字部分が、 売上実積の行の SUM 関数の中身はアルファベット部分が変化しているはずである。

これは、表を用いた集計を行う場合、 合計列の値は「該当セルのすぐ左から5セル分」、 売上実積は「該当セルのすぐ上から6セルの合計値」のように 注目しているセルからの相対位置で処理を行うことができる事が多く このように処理を行うことで利用者の負担を軽減できるためである。

このような参照の方法を「相対参照」と呼ぶ。

本 Lesson でとりあげる、社内割合の場合、分母となる社内売上合計は、決まったセルに位置するため、 相対参照で扱うと不都合が生じる。関東地区の社内割合が最初、 #DIV/0!となったのは、 注目セルが右に1ずれたため、セルの中身のアルファベットがすべて1増えることで、 もともと社内売上合計を示していた分母が右にずれ、何もないセルが分母となり、0による除算が行われたためである。

このように基準となるセルが変化しても参照先を変えたくない場合には、セル番地に対して "$"をつけることで固定することができる。 セル参照を行ったのち、F4 キーを押すと、参照先の番地を「行列ともに固定」「行のみ固定」「列のみ固定」「固定無し」と変えることができる。

「行列ともに固定」した参照方法を「絶対参照」と、行または列のみ固定した参照方法を「混合参照」と呼ぶ。

本問の場合は、列が固定できていれば、混合参照でも絶対参照でも得られる結果は同一である。


相対参照や混合参照を行っているセルをコピーして、他のセルに貼り付けると、 期待と異なる結果となる場合がある。 このような場合には、「形式を選択して貼り付け」を用いることで、対応できる場合がある。 ただし、値のみのコピーを行うと、その段階で参照ではなくなるので、 データの修正による自動更新ができなくなることに注意すること。


練習

水色のセルに「1」を入れ、オートフィルを用いて、行、列の項目を作成した後、 赤色のセルに適切な式を入力し、上下左右にオートフィルさせることで九九の表を完成させよ。

つまり、3つのセルに入力するだけで、九九の表を完成させることができるという事である。

         1      2      3      4      5      6      7      8      9  
   1   1 2 3 4 5 6 7 8 9
   2   2 4 6 8 10 12 14 16 18
   3   3 6 9 12 15 18 21 24 27
   4   4 8 12 16 20 24 28 32 36
   5   5 10 15 20 25 30 35 40 45
   6   6 12 18 24 30 36 42 48 54
   7   7 14 21 28 35 42 49 56 63
   8   8 16 24 32 40 48 56 64 72
   9   9 18 27 36 45 54 63 72 81

$Id: L2-5.html,v 1.3 2008/10/27 16:07:05 tacha Exp $
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