Lesson 4-5


   

簡単な統計計算

分析ツールの利用(2)

英語と国語の成績分散に差があるかどうか(等分散であるか否か)を F検定を用いて確認せよ。

  1. 五教科成績のシートから英語と国語のデータを新しいシートにコピーする。

  2. 分析ツールの「F検定:2標本を使った分散の検定」を選択し、 データ欄に英語と国語の成績欄をそれぞれ指定する。

F-検定は、与えられた2グループが同一分散を持つか否かを判定するための検定である。

2グループの母集団の分散が同一分散を持つと仮定(帰無仮説)した場合に、得られた標本の分散の違いが ある一定の確率(1-α)(α:棄却率)内で起こり得るかどうかを判定する。

得られた表の下3行が検定結果である。 P(F<=f)片側が棄却率より大きければ2つのグループの分散には差が認められないという事になる。 上記の表では棄却率を 5%(0.05)として求めたので、2つのグループの分散には差が認められる(異なる)という結果である。 「F 境界値片側」欄に示される値は、棄却率となる分散比の値である。


分析ツールを用いずに F-検定を行う場合には、ftest関数を用いる。 ftest関数の結果は帰無仮説が棄却できる確率(P 両側)を示す。


   
$Id: L4-5.html,v 1.2 2010/11/08 14:10:50 tacha Exp $
u-aoyama at fpu.ac.jp & ogaito at fpu.ac.jp