課題
課題9を新しいシートへコピーし、シート名を課題10とする。 日付と気温について折れ線グラフを、日付と日雨量について2次元面グラフを作成する。 ただし、3地区のデータをいっしょにグラフ表示する。 タイトルをつけ、軸の数値や説明はできるだけ見やすいフォント(英数字は Times New Roman とする)を選び、地区名を凡例とする。
次に、3つの観測地点の気温と雨量の特性をグラフから考察し、結果をワード文書に作成する。 文書の適切な位置にエクセルのグラフを埋め込むこと。 ページ書式やヘッダーを設定し、レポートの体裁を整えた上で印刷して提出する。
データをグラフとして表示することは重要な表現手段である。 エクセルでは「グラフウィザード」と呼ばれる対話形式のツールを使ってグラフを簡単に作成できる。
後でもできるので省略しても良い |
次のいずれかを実行するとグラフウィザードが起動する。
ウィンドウの左側では、グラフの種類を選択する。 右側のウィンドウでは表示する方法を選択する。サンプルを選択すると 説明文が表示される。また、「サンプルを表示する」を押している間 大きなサンプルが表示される。1) でデータ領域を選択していた場合は そのデータを用いたサンプルグラフとなる。 選択が終了したら「次へ」を押す。 |
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以上で、グラフが作成されるので適切な位置に移動する。
やってみること
最終的なグラフ例
課題11を新しいシートへコピーし、シート名を課題14とする。 以下のように成績の度数分布とヒストグラム(縦棒グラフ)を描け。 ただし、度数分布の計算には関数 FREQUENCY を、度数を表す複数のセル(区間配列)に対して用いる。
度数を得るには、10個のセル全部を選択してから Frequency関数画面において、
データ配列の項では得点範囲を、区間配列の項では階級値範囲を指定する。
このあと、マウスポインタを数値ウィンドウの最後の文字に置きクリックしたのち、
Ctrl+Shift+Enter
によって確定する。
得られた度数分布値を削除するには一つのセルではなく、区間配列すべての値を選択したのち、
DEL
キーで削除しなければならない。
頻度を求める FREQUENCY は区間配列に選択したセルの数と同じ数の返り値を持つ。
このような、複数の返り値を持つ関数を入力する際は、返り値と同じ数のセルを
選択した後、関数を入力し、数式バー中でCtrl+Shift+Enter
を
押して決定する。
入力されたセルの中身は {}
でくくられて表示されるが、数式バーで
{}
を入力しても意味はないことに注意。
新しいシート課題15に下のようなデータを入力し、散布図を作成せよ。
なお、図中に回帰直線と回帰式をつけること。 また、回帰計数の数値の桁数などを適正にし、見やすい図を作ること。
男子 | 女子 | ||||
---|---|---|---|---|---|
出席番号 | 身長 | 体重 | 出席番号 | 身長 | 体重 |
1 | 166.2 | 60.2 | 1 | 152.3 | 42.2 |
2 | 169.2 | 64.5 | 2 | 156.3 | 47.1 |
3 | 170.4 | 58.9 | 3 | 158.2 | 53.6 |
4 | 172.4 | 61.5 | 4 | 158.3 | 49.9 |
5 | 174.2 | 64.6 | 5 | 160.1 | 48.0 |
6 | 176.0 | 73.3 | 6 | 162.4 | 51.6 |
7 | 178.2 | 80.2 | 7 | 169.2 | 60.8 |
8 | 180.3 | 74.3 |
散布図とは二変数を縦軸・横軸に取りデータをカテゴリー化しないでプロットしたものを言う。 散布図により、相関関係を視覚的に見ることができる。
通常のグラフ作成と散布図の作成は、次の点が異なるだけである。
回帰分析とは、変数間の関係式を与えられたデータから推定して、予測や検証に役立てる統計手法を言う。
エクセルのグラフを用いて回帰分析を行うためには、分析を行いたいデータ系列を選択後、 「近似曲線の追加」を選択する。 種類では適切な(適切と思われる)関数形を選択しなければ意味のない回帰式が得られるので注意する。