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5日目

目標

課題



グラフの練習


課題10

簡単なレポートを作成する(グラフ作成)

課題9を新しいシートへコピーし、シート名を課題10とする。 日付と気温について折れ線グラフを、日付と日雨量について2次元面グラフを作成する。 ただし、3地区のデータをいっしょにグラフ表示する。 タイトルをつけ、軸の数値や説明はできるだけ見やすいフォント(英数字は Times New Roman とする)を選び、地区名を凡例とする。

次に、3つの観測地点の気温と雨量の特性をグラフから考察し、結果をワード文書に作成する。 文書の適切な位置にエクセルのグラフを埋め込むこと。 ページ書式やヘッダーを設定し、レポートの体裁を整えた上で印刷して提出する。


グラフの作成

データをグラフとして表示することは重要な表現手段である。 エクセルでは「グラフウィザード」と呼ばれる対話形式のツールを使ってグラフを簡単に作成できる。

  1. グラフとして描画するデータ範囲の選択
    後でもできるので省略しても良い data select
  2. グラフウィザードの起動

    次のいずれかを実行するとグラフウィザードが起動する。

  3. グラフの種類の選択

    ウィンドウの左側では、グラフの種類を選択する。

    右側のウィンドウでは表示する方法を選択する。サンプルを選択すると 説明文が表示される。また、「サンプルを表示する」を押している間 大きなサンプルが表示される。1) でデータ領域を選択していた場合は そのデータを用いたサンプルグラフとなる。

    選択が終了したら「次へ」を押す。

    graph wizard 1/4
  4. 描画データの選択
    • データ範囲欄には選択したデータ領域が表示される。
    • 「系列:」横の「行」「列」は選択したデータを、 どちらの軸データとして扱うかを選択するものである。
    graph wizard 2/4 -1
    • 右側の名前欄に入力すると、その系列に名前がつく。
    • 各系列のデータ範囲が間違っている場合は「値」欄を修正すれば良い
    • 系列の「追加」「削除」により表示するデータの増減ができる。
    • 「項目軸ラベルに使用」により、この場合は横軸として使用するデータ範囲を指定する。
    graph wizard 2/4 -2
  5. グラフオプションの指定
  6. グラフの作成場所の指定
    graph wizard 4/4

以上で、グラフが作成されるので適切な位置に移動する。

default graph

グラフの修正

やってみること

  1. グラフ、凡例の背景色等を変更し、見やすいグラフとする
  2. グラフ中の文字を見やすいフォント(英数字は Times New Roman)に変更する
  3. 選択しなかった大野市のデータを追加する
  4. 凡例、グラフタイトルをグラフ中に移動し、グラフの描画されている領域を拡大する
  5. 項目軸データの書式を変更する
  6. グラフタイトルを目に止まりやすいように変更する
  7. 縦軸の範囲、メモリ間隔等を適切に変更する
  8. 同様に日雨量についての面グラフを作成する
  9. 日雨量に関してはできるだけグラフが見えるように系列の順序を変更する
  10. でき上がった2つのグラフを元に考察を行い、ワード文書を作成し、グラフを埋め込む

グラフの主な構成要素

グラフエリア
グラフ全体を示す。 グラフエリアのサイズを変更すると含まれる構成要素すべてが均等に拡大/縮小される。

プロットエリア
実際にグラフが描画されている領域を示す。

項目軸ラベル
横軸(X軸)の説明用ラベル

数値軸ラベル
縦軸(Y軸)の説明用ラベル

軸目盛りラベル


数値軸目盛ラベル
縦軸に表示するデータに関する設定を行う

軸ラベル
軸についてのコメント

凡例


データ系列
各描画されているデータ。表示されている形式の変更もできる

一般的なルール

最終的なグラフ例

final graph

課題14

ヒストグラムに挑戦

課題11を新しいシートへコピーし、シート名を課題14とする。 以下のように成績の度数分布ヒストグラム(縦棒グラフ)を描け。 ただし、度数分布の計算には関数 FREQUENCY を、度数を表す複数のセル(区間配列)に対して用いる。

ヒント

度数を得るには、10個のセル全部を選択してから Frequency関数画面において、 データ配列の項では得点範囲を、区間配列の項では階級値範囲を指定する。 このあと、マウスポインタを数値ウィンドウの最後の文字に置きクリックしたのち、 Ctrl+Shift+Enter によって確定する。

得られた度数分布値を削除するには一つのセルではなく、区間配列すべての値を選択したのち、 DELキーで削除しなければならない。


複数の値を返す関数の入力

頻度を求める FREQUENCY は区間配列に選択したセルの数と同じ数の返り値を持つ。

このような、複数の返り値を持つ関数を入力する際は、返り値と同じ数のセルを 選択した後、関数を入力し、数式バー中でCtrl+Shift+Enterを 押して決定する。 入力されたセルの中身は {} でくくられて表示されるが、数式バーで {}を入力しても意味はないことに注意。


課題15

回帰分析にも挑戦

新しいシート課題15に下のようなデータを入力し、散布図を作成せよ。

なお、図中に回帰直線と回帰式をつけること。 また、回帰計数の数値の桁数などを適正にし、見やすい図を作ること。

男子 女子
出席番号 身長 体重 出席番号 身長 体重
1 166.2 60.2 1 152.3 42.2
2 169.2 64.5 2 156.3 47.1
3 170.4 58.9 3 158.2 53.6
4 172.4 61.5 4 158.3 49.9
5 174.2 64.6 5 160.1 48.0
6 176.0 73.3 6 162.4 51.6
7 178.2 80.2 7 169.2 60.8
8 180.3 74.3      

散布図

散布図とは二変数を縦軸・横軸に取りデータをカテゴリー化しないでプロットしたものを言う。 散布図により、相関関係を視覚的に見ることができる。

エクセルによる散布図の作成

通常のグラフ作成と散布図の作成は、次の点が異なるだけである。


回帰分析

回帰分析とは、変数間の関係式を与えられたデータから推定して、予測や検証に役立てる統計手法を言う。

エクセルのグラフを用いて回帰分析を行うためには、分析を行いたいデータ系列を選択後、 「近似曲線の追加」を選択する。 種類では適切な(適切と思われる)関数形を選択しなければ意味のない回帰式が得られるので注意する。


tacha@tack.fukui-med.ac.jp
$Id: 05.html,v 1.6 2003/06/15 06:31:40 tacha Exp $