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目標

課題



課題 16

財務関数PMTを使った住宅ローンの返済額の計算

住宅ローンの返済額を財務関数 PMTによって求めよ。 表中のライトブルーの枠内に式をいれよ。

物件金額 35,000,000
自己資金 6,500,000
借入金額 28,500,000
返済期間 35
年利 4.20%  
毎月支払額 129,632
年間支払額 1,555,589
年収 6,000,000
年収に対する割合 25.93%  

ヒント

毎月支払額にPMT関数(投資に対する定期支払額の総計計算)を適用する。 PMT関数の引数(利率、期間、現在価値、将来価値、支払期日)は以下を参考にせよ。 利率は1ヶ月辺り、期間は月数、現在価値は借入金であるが、出金は負数、入金は正とするので符合に注意、 将来価値はローンの場合 0、支払期日は期末の場合 0(省略時)、期首の場合1である。

内容については資料を参照のこと。


課題 17

ゴールシーク

課題16で毎月支払額を12万円としたときに必要な自己資金をデータ分析機能(ゴールシーク)により求める。 下の表の毎月支払額の枠はPMT関数が入るので自動計算され現在は 120000 になっていない。 赤字は既定値である。

物件金額 35,000,000
自己資金  
借入金額 35,000,000
返済期間 35
年利 4.20%  
毎月支払額 159,198
年間支払額 1,910,372
年収 6,000,000
年収に対する割合 25.93%  

ゴールシークとは

一変数関数の目標値を与えて、該当する変数値を求める機能である。 いくつかの例題を考える。


例題 1

周囲の長さが 250cmであるような、正方形の1辺の長さを求めよ。

1) 次のような表を作成する。ライトブルーのセルには式を代入する。 正方形の全周と1辺の関係から内容は =4*B2 のはずである。

  A B C
1 正方形の1辺と全周の関係
2 1辺の長さ 5 cm
3 全周 20 cm

2) 「ツール」→「ゴールシーク」を選択する。

goalseek1

3) 数式入力セルには、目標値を得たい式が入力されているセル(B3)、 目標値に「250」を、変化させるセルには「B2」を代入する。 (マウスで選択すると絶対参照で「$B$2」と代入される。)

goalseek2

3) 「OK」を押すと答が得られ、元のセルの値が変更される。

goalseek3

4) 「OK」を選択すると、求められた答えで確定し、「キャンセル」を選択すると 「ゴールシーク」起動前の値に戻る。


例題 2

面積が100cm2であるような、正方形の1辺の長さを求めよ

代入される式が変更されるだけで、行うことは同様である。答えは 10(cm)である。


例題 3

ある直角三角形がある。 直角をはさむ2辺の和は 17cmであり、その面積は 30cm2である。 底辺と高さを求めよ。

例題 1), 2) と違って少し工夫が必要である。

問題文より、底辺を a, 高さをb、面積をSと すると、

a+b=17
a×b/2 = S

の二式が成立するので、bを消去して、S=a*(17-a)/2より、 例題 1), 2) と同様の方法で解けばよい。

あるいは、エクセルのセル参照機能を用いれば、次のような方法もとれる。 まず、次のような表を作成する。
(「底辺」のセルが A7 であると仮定している)

直角三角形
底辺 1 cm
高さ =17-B7 cm
面積 =B6*B7/2 cm2

準備ができれば、「ゴールシーク」を起動し、数式入力セルに「B9」、 目標値に「30」、変化させるセルに「B7」を指定する。

底辺の初期値に小さな値(例えば 1)をいれた場合と、大きな値(たとえば 16)を いれた場合で、それぞれ答えがどうなるかを確認せよ。


「ゴールシーク」は、数学的には

y = f(x)

という関係があるとき、y0 を与えることにより

x0 = f-1(y0)

を求めることに相当するが、幾つかの制約があるので注意する必要がある。


tacha@tack.fukui-med.ac.jp
$Id: 07.html,v 1.3 2003/06/15 06:32:35 tacha Exp $