課題
課題4の練習で行った標準体重の計算方法は身長が変わった場合に いちいち式全体を修正しなければならず、「電卓」と何も変わらないため それほど便利ではない。
表計算ソフトの大きな特徴の一つは、他のセルの内容に基づいた処理ができることにあり、 他のセルの内容を用いることを「参照」と呼ぶ。参照を用いるという事は 数学で言うところの変数の概念を利用することと良く似た意味を持つ。
たとえば、課題4で用いた標準体重は身長が異なっていても、 用いる式自体は同一であるため、「身長」を他のセルにいれ、 そのセルを参照することにより、様々な身長に対応することが容易となる。
なお、他のセルを参照した式を入力した場合、参照元を変更すると自動的に値が再計算される。
compa.xls を開き、新しいシートを選択して、その名前を課題5と変更する
A1セルに表のタイトル(例:身長から標準体重を求める)、A2セルに「身長(cm)」、 A3セルに「標準体重(kg)」、B2セルに身長を cm 単位で入力せよ
B3セルをアクティブにした後、課題4でも用いた次の式を入力する。
ただし、身長が入る部分には数値を直接入れるのではなく、セルの番地を用いる。 参照したいセルをクリックすることによりセルの番地が入力される。
残りの部分は、前回と同様。入力し終われば「Enter」もしくは「Tab」キーで確定する。
課題4と同様に身長に対する標準体重が表示されたはずである。 課題4と異なる点は「身長」は B2 セルに入力されており、標準体重の計算の際にはそのセルの内容が用いられているところにある。 B2 セルの内容を変更し、その値に応じて B3 セルの標準体重が変化することを確かめよ。
以下の表を作成して、予定出金額と実出金額の差額を求めてから、それぞれの列の合計を求めよ。
週間出金記録 | |||
---|---|---|---|
予定出金額 | 実出金額 | 差額 | |
月曜日 | 1,000 | 850 | |
火曜日 | 1,000 | 500 | |
水曜日 | 1,000 | 1,300 | |
木曜日 | 1,000 | 980 | |
金曜日 | 1,000 | 320 | |
土曜日 | 1,000 | 550 | |
日曜日 | 1,000 | 650 | |
合計 |
いままでの練習を行っていた際に、内容の表示が左寄せになる場合や右寄になる場合があることに気付いていることと思う。 これはエクセルが内容をどのように解釈したかを示しており、 数値と解釈された場合は右づめに、文字列として認識された場合は左づめになる。 セルの attribute を設定することで、データの種類や表示位置をあらわに指定することができる。
場所
書式 → セル(E)
または右クリック
複数のセルの場所に跨って表示を行いたい場合は、領域を選択後、 セルの書式中の「セルの結合」をクリックするとその領域を一つの セルとして取り扱うことができる。
同じデータを複数回入力するにはコピー機能が利用できる。 また、データの入力セルの位置を変更するのも簡単にできる。
セルの右下の黒い点をフィルハンドルと呼ぶ。これを利用することにより 様々な入力を簡単に行うことができる。
セルの内容によって振る舞いが異なる事に注意
オートフィルを利用した場合、意図した通りに入力されているか確認をするべき。
ある範囲の数値の合計値を求めたい場合は、合計値を挿入したいセルを 選択した後、メニューバーのΣボタンを押す。範囲が異なる場合は選択し直して Enter。
最近の小学生の愛読書 No.1 はマンガで、1ヶ月平均17冊を読破するとのこと。 マンガは好きですか、に答えた200人の回答の結果をまとめよ。
小学生の「マンガ嗜好傾向」 | 全体に占める割合(%) | ||||
---|---|---|---|---|---|
男 | 女 | 全体 | 男 | 女 | |
大変好き | 140 | 105 | |||
割合好き | 35 | 49 | |||
きらい | 23 | 42 | |||
無回答 | 2 | 4 | |||
合計 |
以下のような「九九の計算表」を作成せよ。
ただし、数値を直接入力するのではなく、セルの番地を入れて計算させる
セルの相対参照と絶対参照の考え方を利用する
つまり、1x1=1 のセル B2を入力するだけで、あとは B2 を B10までコピーし、
次にそのまま、右方向に J10 までコピーすれば表が完成する。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
1 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
2 | 2 | 4 | 6 | 8 | 10 | 12 | 14 | 16 | 18 |
3 | 3 | 6 | 9 | 12 | 15 | 18 | 21 | 24 | 27 |
4 | 4 | 8 | 12 | 16 | 20 | 24 | 28 | 32 | 36 |
5 | 5 | 10 | 15 | 20 | 25 | 30 | 35 | 40 | 45 |
6 | 6 | 12 | 18 | 24 | 30 | 36 | 42 | 48 | 54 |
7 | 7 | 14 | 21 | 28 | 35 | 42 | 49 | 56 | 63 |
8 | 8 | 16 | 24 | 32 | 40 | 48 | 56 | 64 | 72 |
9 | 9 | 18 | 27 | 36 | 45 | 54 | 63 | 72 | 81 |
通常の「参照」はセルの内容を他のセルにコピーした場合、 参照元がセル位置からの相対的な番地に基づいて変換される。 このような参照を「相対参照」と呼ぶ。
多くの場合、このような参照が便利であるが、九九の表のように 参照元を固定したい場合がある。このような場合には参照元を 入力した後、F4 キーを押すことにより、参照元の番地を 固定することができる。このような参照を「絶対参照」と呼ぶ。
C3の内容 | D4にコピーした結果 |
=B3 | =C4 |
=$B3 | =$B4 |
=B$3 | =C$3 |
=$B$3 | =$B$3 |
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